公衆衛生事業

平成30年度 特定健診・がん検診・国保関連新規事業説明会を開催

 平成30年4月23日(月)、あいとぴあ研修室にて6月よりスタートする今年度の特定健診とがん検診、新たに始まる国保保健事業に関し説明会を開催いたしました。平日の診療終了後の時間でしたが、関連する多くの医療機関の方々(医師・コメディカル)に多数ご参加いただきました。

 特定健診は大きく2つの変更点があります。まず期間が6月から12月までと短縮され、1月は予備月となりました。インフルエンザ等 感染症の流行や予防接種事業の時期が健診のピークと重複させないことを目的とした変更です。これに伴いこれまで行ってきた受診勧奨月の制度をなくし、全ての市民の方々が出来るだけ早い時期に受診をして下さるよう勧奨方法も変更になっています。2つ目は検査項目です。新たにeGFRが加わり、腎機能障害の早期発見に対し有益となります。更に今回の説明会では、付随する事務手続きや送付物、単価や集合契約に関する変更点を確認すると共に、市民の方々からの問い合わせの多かったメタボの判定基準の再確認、食後受診の可否や他覚所見の精度の徹底等を行い、より質の高い健診が行えるよう全施設での意識の統一をはかりました。

 又、がん健診においては、大腸癌の期間が6月から10月と短縮されるのにあわせチェックリストを廃止し「ハイリスク検診」からどなたでも受けられる「一般検診」に変更されました。乳がん検診は全国的な流れの中で視診・触診が廃止され、マンモグラフィーに一本化しました。受診機関も、あいとぴあセンターバスと東京都予防医学協会に変更されました。子宮がん検診も同様に、従来の市内の医療機関と共に同医学協会での受診が可能となりました。

 今回の説明会では、あわせて国保関連事業として「糖尿病性腎症重症化予防事業」「健診異常値放置者受診勧奨事業」、40歳前の世代を対象に健康意識を高めることを目的とした「セルフ健康チェック事業:スマホdeドック」についても説明を致しました。

 盛りたくさんな内容でしたが、参加者の皆様は最後まで非常に熱心に聴講して下さいました。従来の病気を見つける健診から病気を良くする健診として2007年から始まった特定健診も早10年を越えました。狛江市ではこの10余年、毎年着実に受診率が向上していますが、今回は大きな転換期にあります。市民の方々の健康を守る為、医師会は市・行政と共働して健康推進事業を充実させてまいる所存です。ご理解・ご協力の程よろしくお願い申し上げます。