防災事業

平成30年3月7日に、防災講演会を開催いたしました!

 2011年3月の東北大震災から早いもので7年が経過しました。以後、各自治体では、災害対策が急ピッチで進んでいます。ここ狛江市でも、医師会主催で、今年の3月7日に、狛江市役所に隣接する防災センターで、医療関係の多職種の方々を対象とした防災講演会を開催いたしました。

平日の夜にも関わらず、98名もの参加者がありました。狛江市長の高橋都彦様にも開会の挨拶をしていただきました。おかげさまで、講演会を、盛況の中、開催することができました。講演会の講師の先生方や、会の準備を手伝ってくださったスタッフの方々には大変感謝しております。また、参加してくださった狛江市(福祉保健部、健康推進課、安心安全課)、狛江消防署、狛江市薬剤師会、慈恵第三病院(医師、看護師、管理課、医療連携室)慈恵医大学生、狛江市議会議員、狛江市民(自治会、老人クラブ)の方々には、厚く御礼申し上げます。

 御講演は、北多摩南部医療圏の災害対策拠点病院多摩総合医療センターに所属し北多摩南部医療圏地域災害コーディネーター森川健太郎先生、慈恵第三病院救急医学講座准教授大谷圭先生、慈恵第三病院看護部看護主任でDMATの資格をお持ちの古沢身佳子看護師の3名の先生方に担当していただきました。森川先生や大谷先生の御講演は、とてもユニークでわかりやすく、現在の多摩地域全体や狛江市の災害に関する状況をよく理解することができました。また、古沢看護師のトリアージに関する御講演も、模擬症例のカードを用いて、トリアージカードの実際の記載も行い、とても良い経験になりました。

 

司会 原防災担当理事

森川講師

左:大谷講師

右:古澤講師


 この講演会に参加することで、明日の災害医療対策にすぐに役に立つ内容であり、参加された方々も、とても熱心に講演内容を聞き入っておりました。

講演会後に施行したアンケートでは、”狛江市の実情がわかって良かった”、 ”災害対応について改めて知る良い機会になりました”、”狛江市の防災部門にいますが、非常にわかりやすく引き込まれる講演でした”、”いい企画なので、これからも継続していただけたらいいと思います”、など好意的なご意見をいただきました。多くのご意見をいただき、感謝しております。

 講演内容を総括いたしますと、狛江市は日本で2番目に小さい市で人口密度も高く、高齢者も多いという特徴がありながら、救急対応ができる病院は慈恵第三病院のみという医療環境にあります。大規模な災害が発生した時には、慈恵第三病院の前に緊急救護所は設置されますが、そこに駆けつけられる医師会の医師の数も十分ではなく、夜間では、慈恵第三病院にいる医師の数も20名に満たないのが現状です。災害時に患者さんが殺到しても、とても対応しきれません。このような状況ですので、災害時には、慈恵第三病院に慌てて来院する前に、簡単な応急処置は自分たちでできるようにしていく必要があります。家具の固定をするなど怪我を未然に防ぐことも重要ですし、薬品不足対策として、糖尿病などの慢性疾患の方は自分の薬の備蓄もある程度必要かと思われます。一方、在宅医療などで家から出られない被災者への対応も今後の課題となります。

 まだまだ解決しなければならない課題はたくさんありますが、市民の皆様のご協力があって、初めて狛江市の防災対策ができます。今回の講演会で、狛江市の防災対策がさらに前進していくきっかけになれば嬉しく思います。今後は狛江市医師会としても、市民の皆様を対象にした、防災に関する講演会等も企画していきたいと考えております。今後とも、何卒、よろしくお願いいたします。